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CD + Download Code
2022年2月11日から3月21日まで高松市美術館にて開催された
企画展「高松コンテンポラリーアート・アニュアル vol.10 ここに境界線はない。/?」にて、
森栄喜による5chのサウンド・インスタレーション《盗まれた傷たち|Stolen Scars》が
発表されました。本作は、そのドキュメント音源となります。
森は《盗まれた傷たち|Stolen Scars》を制作するにあたり、知人たちへ
『深く傷つき、心が痛み、まだ立ち直っていない少年がいます。 あなたは声をかけることも、
背中をさすってあげることもできません。 でもその代わりに、彼へベルを鳴らすことができます』
というメッセージと共に一つのハンドベルを送付。知人たちは、それぞれの環境で自由に
鳴らしたハンドベルの音(鐘音)を録音。森はその録音データをループ化し、5つの音源を作成。
美術館のインスタレーションでは、展示空間の天井近くに配置された5つのホーンスピーカーから
それぞれ異なるループ音源がリピート再生されました。
ドキュメント音源の制作は、高松市美術館の協力の元、美術館閉館後の時間帯に録音を実施。
前作の“Shibboleth | シボレス”のドキュメント音源と同じく、録音、ミキシング、マスタリングを
ばばまさみ(salad)が担当。
また展覧会の関連イベントとして行われたパフォーマンス版の《盗まれた傷たち|Stolen Scars》
にも共演者としてばばが参加。
以下、高松市美術館のInstagramからそのパフォーマンスの記録を視聴することができます。
https://www.instagram.com/tv/CZ1V4znFOkO/?utm_source=ig_web_copy_link
なお、本作(CD) には展示室で配布された作品資料である宮﨑浩一氏(臨床心理士/公認心理師)と
森との往復書簡の英訳が付属しています。
*日本語版は展覧会のウェブサイトより閲覧・DL可能。
もしくはgoogleから“盗まれた男性の傷たち” “森栄喜”と入力いただき、検索ください。
https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/museum/takamatsu/event/exhibitions/exhibitions_2021/exhibitions_2021/ex_20220211.files/stolenscars_annu_2022.pdf
この往復書簡では、本作の主題を起点に、ジェンダー規範の中でなかったことに
されてきた男性の傷つきや性被害の現状などが語られています。
-プレスリリースより