¥1,870
CD
現在、京都を拠点に活動するフィールド録音作家であり、音楽人類学者でもある柳沢英輔。
これまでに、Gruenrekorder( ドイツ ) からソロ作品。Sublime Frequencies( アメリカ ) からは柳沢が編纂 ( 録音 ) したベトナムの民族音楽の コンピレーションをリリース。近年、注目を集めるアーティストの一人です。
本作は深泥池 ( 京都 ) でフィールド・レコーディングされた音源を 3 つ収録。 深泥池は氷河期時代からの生物と温暖地に生息する生物が共存している、学術的に貴重な池として知られています。 録音場所は全て深泥池ですが、雪が降った寒い日の朝、真夏の深夜、池の中を水中マイクにて録音した 3 つ音源で構成されており、同じ地域 でありながら極端に異なる状況下のサウンドスケープを聴き比べることができる作品となっています。
秋山伸 ( edition.nord ) によるパッケージ ( ジャケット )・デザインで録音された池の周囲にて採取された落ち葉などが同封されています。
Artist Statement
京都盆地の北端に位置する池と湿地からなる深泥池。ここには多くの水生植物、昆虫、魚類、野鳥、哺乳類などが生息しており、中には氷河期 以来の種も含まれている。近年、ブルーギルなど人間が持ち込んだ外来種による在来種の絶滅や生態系の破壊が問題となっている。 湿地は市街地と国道に隣接しており、池の北西側を交通量の多い道路が走っているため、昼夜を問わず交通騒音(飛行機を含む)が聞こえてく る。都市ではよくある音風景ではあるが、氷河期にはどのような音が響いていたのか、現在に至るまでにどのように変化してきたのかを想像し てみると、この混沌はその場所の澱(おり)として聞こえてこないだろうか。
-プレスリリースより